自動車整備士のキャリアガイド|年収・将来性・転職先と資格を活かせる仕事
自動車整備士は、国家資格を持って車の点検、整備、修理を行う専門職です。日本自動車整備振興会連合会の令和7年度調査では、整備工場で働く整備士は33万3,475人、整備要員の平均年齢は47.7歳でした。このキャリアガイドでは、自動車整備士の資格、年収、将来性、転職先を国の統計と業界団体の調査で整理し、整備工場の中で上がる道と、整備の知識を活かして職種を変える道を並べて比べられるようにしました。各テーマの詳しい記事へのリンクも各節に置いています。
この記事で確認した一次情報:日本自動車整備振興会連合会「令和7年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要」、厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」、厚生労働省の職業別の求人統計、国土交通省の整備士制度の見直しに関する報道発表。確認日は2026年10月9日です。
自動車整備士とは(仕事内容と働く人の数)
自動車整備士とは、国土交通大臣が行う自動車整備士技能検定に合格し、車の点検、整備、修理を担う人のことです。仕事の中身は、法律で定められた定期点検や車検の整備、故障の診断と修理、事故車の修理、タイヤやオイルなど消耗品の交換まで幅広く、作業の結果は点検整備記録簿に残します。働く場所は、地域の整備工場(整備が本業の専業と、販売なども手がける兼業)、メーカー系の自動車ディーラー、運送会社などが自社の車を整備する自家工場に分かれます。整備工場は国の認証を受けた事業場で、そのうち車検の検査まで自社で行えるのが指定工場です。お客様の車を安全に走らせる最後の確認を担う仕事で、全国の整備工場で30万人を超える整備士が働いています。下の表は、日整連が毎年まとめている業界の規模です。
| 項目(令和7年度) | 数値 |
|---|---|
| 事業場(認証工場)数 | 92,251事業場(うち指定工場 29,810) |
| 整備要員数 | 402,367人 |
| 整備士数/整備士保有率 | 333,475人/82.9% |
| 整備要員の平均年齢(自家を除く) | 47.7歳 |
| 総整備売上高 | 6兆6,592億円(前年度比 +6.4%) |
| 保有車両数(令和7年3月末) | 8,270万台 |
出典:日本自動車整備振興会連合会「令和7年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要」。
自動車整備士の資格と等級
自動車整備士の資格は、一級・二級・三級と、タイヤ・電気装置・車体の特殊整備士に分かれた国家資格です。受験には実務経験が必要で、専門学校などの養成施設を修了すると実務経験が免除されます。認証工場に置く整備主任者や、指定工場で車検の検査を行う自動車検査員になるには、原則として一級か二級の資格が求められます。国土交通省は自動車の電子化に合わせて資格制度を見直しており、2027年(令和9年)1月から一級・二級・三級が「総合」と「二輪」の2区分に再編され、新しい試験は最短で2027年3月から始まる予定です。資格の種類、受験資格、新制度の詳しい解説は、日本カーネットの情報サイトの記事自動車整備士の資格とは(種類・受験資格と新しい資格制度)にまとめています。
| 等級 | 主な役割の例 |
|---|---|
| 一級 | 高度な診断や電子制御の整備。整備主任者や自動車検査員にもなれる |
| 二級 | 整備工場の中心になる資格。整備主任者や自動車検査員の要件を満たす |
| 三級 | 基本的な点検と整備。二級を受けるための実務経験の起点になる |
| 特殊(タイヤ・電気装置・車体) | それぞれの分野に特化した整備 |
自動車整備士の年収
国の統計で見た自動車整備士の年収は、おおむね450万〜500万円台です。厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和7年、企業規模10人以上)の数字を年額に直すと約504万円、日整連の実態調査(令和7年度)の整備要員の平均年収は約443万円でした。2つの差は、調査の対象に小さな工場を含むかどうかや、平均年齢の違いから生まれます。年齢とともに給料は上がり、統計上の山は50代前半です。勤め先の規模による差も大きく、その多くは賞与の差によるものです。日整連の調査では平均年収が5年続けて上がっており、人手不足の中で待遇を見直す動きが数字に表れています。等級別の年収を示す公的統計はなく、資格手当や検査員の手当は会社ごとに決まります。年齢別、規模別、経験年数別、業態別の表と、年収を上げる道筋は自動車整備士の年収にまとめました。
自動車整備士の将来性と人手不足
自動車整備士の将来性は、仕事が増え、担い手が足りないという2つの傾向から読み取れます。整備の売上は令和に入ってから伸び続け、ハローワークでは整備の仕事1人分に4件を超える求人が出ている計算です。担い手の側では、整備要員の平均年齢が毎年少しずつ上がり、整備要員のうち資格を持つ人の割合はゆるやかに下がっています。車の電子化に合わせて国の制度も変わり、電子制御装置の整備を含む特定整備制度が始まったほか、資格の区分も電子制御を含む形に組み替えられます。新しい技術に対応できる整備士ほど、働く場所を選びやすくなるはずです。売上、人数、合格者数、求人倍率の数字と制度の年表は自動車整備士の将来性で詳しく解説しています。
整備士のキャリアパス(整備工場の中で上がる道)
整備士のキャリアパスは、まず整備工場の中で役割を広げる道があります。三級から二級、二級から一級へと資格を上げ、自動車検査員や整備主任者を任されると、工場の中で欠かせない立場になります。お客様の受付と説明を担うサービスフロント、工場全体を見る工場長、若手を育てる教育担当も、整備の経験があってこそ務まる仕事です。独立して自分の整備工場を開く人もいますが、認証を受けるには作業場の広さや設備、整備士の人数などの要件を満たす必要があります。どの道に進む場合も、点検整備記録簿の書き方、見積の組み立て方、部品の手配といった日々の実務を説明できることが評価につながります。整備主任者や自動車検査員、認証、古物商許可の要件を条文で確かめたい方は、自動車整備士の資格を取ったあとの進路をご覧ください。
| キャリアの方向 | 主な仕事 | 活きる経験 |
|---|---|---|
| 資格を上げる | 一級・二級の取得、自動車検査員、整備主任者 | 診断、検査、法令の知識 |
| お客様対応 | サービスフロント、受付、入庫の案内 | 整備内容をわかりやすく説明する力 |
| 工場の運営 | 工場長、作業の段取り、若手の教育 | 作業時間の見積、品質管理 |
| 独立 | 自分の整備工場を開く | 整備の技術と、認証や設備の知識 |
整備士の転職先(整備の知識を活かして職種を変える道)
整備士の転職先は、同じ整備の仕事で勤め先を変える場合と、整備の知識を活かして職種を変える場合の2つに分かれます。前者は、整備工場からディーラーへ、あるいはその逆、車検を多く扱う指定工場への移動などです。後者は、部品商や用品店、中古車の販売、損害保険やリースなど車に関わるサービス、整備工場向けの業務システムの営業などで、どれも整備工場や車の持ち主をお客様にする仕事です。職種を変える場合も、整備の流れや専門用語がわかることは強みになります。転職先ごとの特徴と進め方は整備士の転職に、今の職場がつらいと感じたときの考え方は整備士を辞めたいと感じたらにまとめました。
整備士の経験を活かせる仕事:自動車業界向けシステムの地域担当営業
日本カーネットの地域担当営業は、整備士の経験をそのまま活かせる仕事の一つです。日本カーネットは自動車整備工場や中古車販売店、鈑金工場に向けて、整備システム・整備ソフト DREAM POWER などの業務システムと、仕入や保証などのサービスを提供しています。提案先の多くは整備工場なので、車検の入庫案内、点検整備記録簿、見積から請求までの流れを現場で経験している人は、お客様の困りごとをすぐに理解できます。工具を持つ作業はなく、担当地域の工場を訪ねて話を聞き、仕事の進め方を一緒に見直す提案をします。導入後の操作や技術のお問い合わせはカーネットのサポートセンターが受けるため、営業は提案に専念できます。参画の形は下の表の3つから選べ、正社員の雇用条件と仕事の流れは整備士から営業へにあります。
| 参画の形 | 内容 |
|---|---|
| 地域担当営業(正社員) | お住まいの地域を担当する地域限定の正社員。転勤なし・ノルマなし |
| 業務委託(個人事業主・副業) | 業務委託契約で参画。活動するペースや方法はご自身で決める |
| 代理店として独立(起業家・法人) | ご自身の会社・屋号で販売。加盟金・保証金・研修費・ロイヤリティは0円、在庫なし |
まずは面談で、働き方と条件をお聞きください
整備の仕事を続けるか、経験を活かして職種を変えるか、迷っている段階でもかまいません。面談で仕事内容と条件をお伝えします。
よくある質問
- 自動車整備士は全国に何人いますか?
- 日本自動車整備振興会連合会の令和7年度調査では、整備工場で働く整備要員は40万2,367人、そのうち整備士の資格を持つ人は33万3,475人でした。整備要員に占める整備士の割合は82.9%です。
- 自動車整備士の資格にはどんな種類がありますか?
- 国土交通大臣が行う技能検定による国家資格で、現在は一級・二級・三級と特殊整備士に分かれています。2027年(令和9年)1月からは一級・二級・三級が「総合」と「二輪」に再編されます。種類と受験資格は、当社の情報サイトの解説記事「自動車整備士の資格とは」で詳しく紹介しています。
- 自動車整備士の年収はどのくらいですか?
- 厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査から計算した年収の目安は約504万円(企業規模10人以上)です。日本自動車整備振興会連合会の令和7年度調査では、整備要員の平均年収は442万8,900円でした。
- 整備士の経験はほかの仕事で活かせますか?
- 活かせます。サービスフロントや工場長のように整備工場の中で役割を広げる道のほか、部品の販売、中古車の販売、自動車業界向けシステムの営業など、整備工場をお客様にする仕事では、整備の流れや言葉がわかることがそのまま強みになります。
- 整備士から営業に転職しても、資格は無駄になりませんか?
- 技能検定に合格して得た資格は、職種を変えても本人に残ります。整備工場に提案する営業では、資格を持っていることがお客様の信頼につながる場面もあります。整備の現場に戻る道も残しておけます。
- 整備士の経験は、自動車整備システムや車販ソフトの提案でどう役立ちますか?
- 自動車整備システム(自動車整備ソフト)は、受付から点検整備記録簿までの現場の流れを知っている人ほど説明しやすい商材です。中古車も扱う工場には車両販売システム(車販ソフト)も合わせて提案します。整備システム 比較や整備ソフト おすすめを調べているお客様には、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなしの月払(サブスク)で始められることもお伝えします。
参考にした一次情報
この記事は次の一次情報をもとに作成しています(2026年10月9日確認)。
- 日本自動車整備振興会連合会 令和7年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要(令和8年1月30日):https://www.jaspa.or.jp/Portals/0/resources/jaspahp/member/data/pdf/R07jittaityousa.pdf
- 厚生労働省 令和7年賃金構造基本統計調査(職種)第1表・第5表・第10表(e-Stat):https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00450091&tstat=000001011429
- 厚生労働省 一般職業紹介状況(職業安定業務統計)雇用関係指標(年度)第4表・第5表・第10表(e-Stat):https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00450222&tstat=000001243436
- 国土交通省 報道発表資料「自動車技術の進化に対応する自動車整備士の育成を促進します」:https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha09_hh_000281.html
- 自動車整備士の資格とは|種類・受験資格と2027年(令和9年)からの新しい資格制度(日本カーネット 自動車業界メール情報配信サービス):https://cr.j-carnet.co.jp/20260225-1/
- 日本カーネット 自動車業界の営業パートナー募集(雇用条件・応募資格):https://l7.j-carnet.co.jp/
まずは面談で、働き方と条件をお聞きください
地域担当営業(正社員)・業務委託・代理店として独立の3つから選べます。日々のサポート対応は日本カーネットのサポートセンターが担当するので、営業に集中できます。テリトリー制なし、他社システムとの併売可、販売ノルマなし。







